浮気の定理
何度となく感じた違和感はこれだったんだと思った。



山本と桃子をくっつけようとする発言をするたびに浮かべた桃子の戸惑いの色。



嘘だと思った。



桃子は本当は山本のことが好きで、なのに私を応援しようとしてる。



どこから間違えちゃったんだろう?



なんで桃子はそんなこと言うの?



頭の中がグチャグチャで何をどう答えたらいいのかわからなかった。



――ピンポーン



玄関のチャイムが鳴る。



きっと山本が来たんだろう。



こんな状況で、どうすればいいの?どんな顔、すればいい?



固まる私を置き去りにして、桃子はさっさと玄関へと歩いていった。
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