浮気の定理
「あら、早かったのね?」



花の後を追いかけるように付いてきた母が、そう声をかけてくる。



「うん、真由の彼がね?ここまで送ってくれたのよ」



「あらぁ、真由ちゃん彼が出来たの?良かったわねぇ?」



高校のとき、何度か遊びに来たことのある、あの3人と母は顔見知りだ。



たまに話題にものぼるだけに、真由だけが結婚していないことも、長い間、彼氏がいなかったことも知っている。



だから、母も私と同じように真由のことを心配してくれていたのかもしれない。



こうして喜んでくれるところを見ると、なんだか嬉しくなった。
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