3年後、あの約束の続き
「お母さん?何?」
ふぁーと欠伸をしながら聞く。
お母さんは「ごめんねー寝起きだったねー」とマイペースだ。
「章くんも近くに居る?」
言ってる側から章がリビングにやってきて、テレビを付けた。
「居るよ。スピーカーにするから章にも聞こえるようにする」
私は章の隣に座って、スピーカーをオンにした。
「あのね、弁護士の先生に連絡を取ってみたの。するとやっぱり大旦那様は覚えていたらしいのよ」
「大旦那さまって?」
ちょうど章が聞いた瞬間‐大旦那様がテレビに映ったので指差す。
「あっ・・・」驚く章は心当たりがあるらしい。
「で、一応は保留ってことにはなってね・・・大旦那様、今大変でしょう・・・だから・・・えっとね・・・」
お母さんは言葉を濁すけれど、まあ言いたいことはわかる。
今目の前で流れているニュースは『野党の幹事長が賄賂?秘書官が辞任か?!』というスキャンダルな内容だ。
「わかったお母さん、一応周りにも警戒しとくから、ありがとう」
お母さんの声は少し不安そうだったけれど
「うん、何かあったら言ってね。大丈夫だからね」
それだけ言って、電話を切った。
ふぁーと欠伸をしながら聞く。
お母さんは「ごめんねー寝起きだったねー」とマイペースだ。
「章くんも近くに居る?」
言ってる側から章がリビングにやってきて、テレビを付けた。
「居るよ。スピーカーにするから章にも聞こえるようにする」
私は章の隣に座って、スピーカーをオンにした。
「あのね、弁護士の先生に連絡を取ってみたの。するとやっぱり大旦那様は覚えていたらしいのよ」
「大旦那さまって?」
ちょうど章が聞いた瞬間‐大旦那様がテレビに映ったので指差す。
「あっ・・・」驚く章は心当たりがあるらしい。
「で、一応は保留ってことにはなってね・・・大旦那様、今大変でしょう・・・だから・・・えっとね・・・」
お母さんは言葉を濁すけれど、まあ言いたいことはわかる。
今目の前で流れているニュースは『野党の幹事長が賄賂?秘書官が辞任か?!』というスキャンダルな内容だ。
「わかったお母さん、一応周りにも警戒しとくから、ありがとう」
お母さんの声は少し不安そうだったけれど
「うん、何かあったら言ってね。大丈夫だからね」
それだけ言って、電話を切った。