3年後、あの約束の続き
「で、で、橋本さんのタイプはわかったから瀬崎さんは~?」
田野畑さん、結構酔っ払ってるな。
章は一言「初恋の子」
「へぇ、どんな子だったんですか~?」
田野畑さんが章にすり寄る。
「優しくてふわふわした空気で、素朴な感じ。居ると安心する存在だったな。ボブカットがよく似合ってた」
「何?それ私ですか~?」
田野畑さんがニコニコしながら更にすり寄る。
確かに雰囲気はそんな感じである。
少しあざといけど。
「いやぁ違うねぇ。同級生だよ」
少し笑って答えている。
はあっと章がため息をつく。
「どこにいるのかなあ、エミちゃん」
『エミちゃん』
章の初恋の相手は‐エミちゃん。
ちくり、と私の胸を打つ。
泣きたくなる気持ちは、悟られてはいけない。
私は誤魔化すように愛想笑いを浮かべて、ビールを飲んだ。
すると一瞬、章と目が合った。
何か言いたげな感じだったが、慌てて目をそらした。
「ま、気が強い子も嫌いじゃないよ」
章は私を見てそう言った。
慰めなのか、アプローチなのかよくわからない。
彼は何を思っているのだろうか。
田野畑さん、結構酔っ払ってるな。
章は一言「初恋の子」
「へぇ、どんな子だったんですか~?」
田野畑さんが章にすり寄る。
「優しくてふわふわした空気で、素朴な感じ。居ると安心する存在だったな。ボブカットがよく似合ってた」
「何?それ私ですか~?」
田野畑さんがニコニコしながら更にすり寄る。
確かに雰囲気はそんな感じである。
少しあざといけど。
「いやぁ違うねぇ。同級生だよ」
少し笑って答えている。
はあっと章がため息をつく。
「どこにいるのかなあ、エミちゃん」
『エミちゃん』
章の初恋の相手は‐エミちゃん。
ちくり、と私の胸を打つ。
泣きたくなる気持ちは、悟られてはいけない。
私は誤魔化すように愛想笑いを浮かべて、ビールを飲んだ。
すると一瞬、章と目が合った。
何か言いたげな感じだったが、慌てて目をそらした。
「ま、気が強い子も嫌いじゃないよ」
章は私を見てそう言った。
慰めなのか、アプローチなのかよくわからない。
彼は何を思っているのだろうか。