3年後、あの約束の続き
それでも何か言おうとした章を早苗お姉ちゃんは押し退ける。
「章はちゃんと働け。ね、えみちゃん?
ま、しばらくうちに泊まればいいよ。
ここはエントランスにコンシュルジュが居るしセキュリティ万全だよ!敷地内にミニショップもあるからマンションから出なくていいし、運動したいならジムもあるし」

一気に説明をうけるがすごい設備だな・・・。
でも確かにセキュリティに関しては問題はないだろう。

「じゃあそうしようかな。でも着替えとか…」

「あ、新品のまま使ってないのいっぱいあるよ。色々友達とか顧客の人とかに貰うんだけどさー結局使わないんだよねー」
そう言いながら早苗お姉ちゃんはガタッとクローゼットを開く。

「ほらこれとかーこれとかー貰うんだけどさー。下着とか言うほど買い換えないじゃない?
服も年350日ぐらいはスーツだしー。
あんまり私服って着ないんだよねー」

次々にクローゼットから、ポイポイと下着やワンピースなどが出されて行く。
どれも封を切ってなさそうな新品。
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