3年後、あの約束の続き
自販機に行くためにすぐそこの角を曲がると‐章が居た。

(やばい、聞かれた・・・?)


一瞬動揺する私に
「俺ら2人は帰っていいって。ちょっと橋本さんと話してくるね」
と言って、さっき私が居た方向に歩いて行った。

心臓がバクバク、頭がぐるぐる回りながら、自販機で水を買う。

‐どこまで、章は聞いていた?


水を手にして2人の所に戻ると、章が
「じゃあ渡辺さんと帰りますね、お疲れ様です」
と言って、私の肩を叩いて歩き始めた。

私も
「じゃあ橋本、お疲れ様」と言って、章の後ろに続いて歩いていった。


「大丈夫だったよ。でも一部の数字消えちゃったから、後は橋本さん居ればすぐ終わるよ」
何となく私は気まずさがあるが、章は淡々と話しはじめる。
< 79 / 289 >

この作品をシェア

pagetop