カクテル・マジック
「お前、よくここで俺に好きだって絡んで来るからそうなのかと思ってた。何だ、勘違いか」
「冗談に決まってるじゃん。アンタだってウザそうにしてるクセに」
「どうせならシラフで言えよって思ってただけだよ。俺も同じだから嬉しかったのにな。そうか…残念だ」
「待って!今、何て?」「え?ま、そういう事だよ」
「お願い!ちゃんと言って~」「嫌だ、絶対言わね」
私はカクテルを一気飲みして大きく息をする。
「私は貴方が好き。大好き。だから言って!」
「また酒の力借りてるし。お前はそうやってずっと俺のこと『好き』って言ってろよ。それを許してる限りは俺も同じって事だから」
私の愛する人は素直じゃない上に少々面倒くさい。いや、面倒くさいのは私も同じか…
「じゃ、コレはもう要らないね〜お客さんのツマミに出そうかな」
マスターは彼の紙袋を引き上げ私のそれを私達の目の前に差し出し目配せをした。
「量より質、なんだろ?」
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