散る桜
12
祖母は、近付いたらいけないと繰り返し、また野菜を切り始めた。
それ以上は何も教えてくれそうにない祖母の背中に、わたしはため息をついた。
忌地。
祖母は行くなと言ったが、むしろ消えてしまいたいと思っていたわたしは、祖母の言いつけも聞かず、翌日もまた、その場所へ出かけた。
「なんだ。今日も来たのか」と言って、その人が笑った。
祖母は、近付いたらいけないと繰り返し、また野菜を切り始めた。
それ以上は何も教えてくれそうにない祖母の背中に、わたしはため息をついた。
忌地。
祖母は行くなと言ったが、むしろ消えてしまいたいと思っていたわたしは、祖母の言いつけも聞かず、翌日もまた、その場所へ出かけた。
「なんだ。今日も来たのか」と言って、その人が笑った。