散る桜
30


忌地の誘惑を言い当てられた気がした。


「おばあちゃんも、そんなことないって信じてる。しいちゃん、ここに来た頃よりも、とても明るくなったわね。きっと本当のしいちゃんは、笑顔の似合う女の子なんだと思うわ」


笑顔が似合っていたのは、彼女の方だ。思い出の中の彼女は、いつも笑っていた。


「しいちゃんのお友達も。素敵な女の子だったのね」
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