誓いのキスをもう一度
「・・・知らないくせに」
「は?何が」
「私が、今どんな状況にいるか、知らないくせに・・・」
「確かに知らんよ。だってチョコちゃん、俺に話してくれんやん」
「知りたいなら話すわよ!今、私は母と弟のダブル介護中で、母が入院している福岡と、弟が入院してる東京を行き来する日々なのよ!日に日に弱っていくお母さんを看ることしかできなくて、自分の無力さを思い知って・・もう、こんなこと、早く終わってしまえばいいのにって思ってる。そうよ。でもそれは、お母さんが死ぬことを意味してるのよ!私・・・お母さんが死ねば・・そしたらみんな、ラクになるのにって・・・思ってる。死んでほしくないのに・・罰当たりな娘だよね、ホント。弟は脚怪我して身動き取れない状態だし。モデルの仕事なんて元々あんまりなかったけど、今はオーディションもそう度々行けるような状態じゃなくて、でも東京まで行く交通費を浮かせるために、食費をきりつめるしかお金、捻出できなくて・・そうよ!確かに食事の量は減ったわよ!でも私は拒食症じゃない!食欲が失せてるのは、心身共に疲れ切ってるから・・・うぅっ・・・な、なんで・・私が、こんな目に遭わなきゃいけない、のよ・・・っ・・・」
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