あなたを好きにならないための三箇条
いつも、自分勝手で騒がしくてミーハーで
ブランドのプレゼント1つで簡単に機嫌が直る単純さもあるけれど
演技が上手くて
笑顔の裏は真っ黒に染まっている。
そんな女という生き物を
俺は心底どうでも良いと思っている。
…唯一たった1人を除いては。
俺にある誰にも言えない秘密
誰にも話せない想い人
その人以外の女は誰だって同じだと思っていた。
––––それでも––––
如月瑠衣
彼女も他の女子とはなんとなく何かが違うように感じる
俺は一方的に知っている名を声を出さずに頭の中で呟く
幾らかの女子からイケメンだという噂を聞いていたけれど顔は見たことがなかった。
先程告白されている場面を見て初めて
彼女が如月瑠衣だと理解したのだ。
女子なのに女子に憧れられ、
好かれている彼女の背中は…、
なんだか少し、寂しそうに見えた気がしたからか。
そして、
俺のキスを始めて本気で拒んだ奴だからか。
考えても彼女は俺にとっては普通の女の人なのに
それでも他の女とは違う気がした。
…自分に自信があるわけじゃないけど
俺の顔は悪くないと思っている
それも学校1の美少女と呼ばれた姉を持った俺だから、だろう
鏡を見れば姉の面影がある
きっと綺麗な顔
の部類に入れられるはずだ
–––軽く
彼女の髪に触れた。
キラキラの輝く髪は他の女と違って香水の匂いなんてしない
色で表すなら白、透明
純粋そのものを表すような…。
それでも“イケメン”を名乗る理由を俺は知らない
知って、そこまで深く関わろうとは思わない。
ただ、それでも
––––…彼女を知りたい…––––
深く関わるのは嫌なクセに
彼女のことを
如月瑠衣のことを知りたいと
思った