【続】ねぇ…先生。。





「せんせぇー!起きないと遅刻するよ?」

そんな声が頭に響く。

つーか頭、痛てぇ!!



『零…静かにしてくれ』

零の声が響いて頭が割れそうだ。



「じゃあ早く起きて!

もう7時半だよ?!」



『え?!マジで?!』


と、勢い良く起き上がったものの



『あったまいてぇ…』


割れそうなくらい頭が痛くて。

完璧に二日酔いだな



「あースーツ!!

シワがすごいことになってるよぉ…」


零にそう言われ俺は自分の服装がスーツだと言うことに気がついた。


って、その前にシャワー浴びなきゃ!

絶対今の俺…クサイって!


生徒に…

いや、零に嫌われる!!


俺は新しいスーツを引っ張り出して脱衣所に急ぐ。



「早くしないとホントに遅刻、しちゃうよ?」


ドアの向こうから零の声が聞こえる。



『分かってる~』

シャワーを浴びながら考えるのは昨日のことで。


なかなか寝付けなくて寝返りばかりうっていた。

そこにまだ風呂上りの零が来て。



「どうしちゃったの?先生…」

そんな心配そうな零の声が俺の耳に木霊した。


情けない。

格好悪い。

意気地なし。


零…お前は気移り…しないよな?

ダサいけど俺は精一杯の愛で零を守るから。


だから…亮二に気移り、するなよ?






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