私と貴方

···今更


柚子は、今、短時間だけ
子供予防接種クリニックへ
手伝いに行っている。
「これでも、子供にはもてるのよ。」
と、言う柚子。

「やはり、柚子はすごいなぁ」
と、言うと
ん?と言う顔をして笑う柚子に。

あの当時、柚子を見かけた話しをした。

「千乃さんと一緒にいて
その時の柚子は、
俺の知らない柚子で
いきいきと楽しそうだった
柚子にあんな顔をさせることも
出来なかった自分が
情けなかった。
本当に····綺麗····だった·····」
と、言ってくれた蛍斗に
柚子は、
「私達は、初めのスタートから
間違っていたんだね。
気持ちがないのに
友達だと大きな枠を勝手に作って
きちんと気持ちが湧いてから
付き合っていたら
良かったね。
そしたら、違っていたのかな?」
と、言う柚子に
俺は、何だか寂しくなり
柚子をそっと抱きしめた。

柚子の体に力が入ったが
螢斗が余りにも優しく抱き締めるから
だんだんと螢斗に身を任せていった。

「柚子。
今更かも知れないが
俺、柚子が好きだよ。」
と、言いながら
螢斗は、柚子をギュッと
抱き締め柚子の肩に
自分の顔を埋めた。

「ありがとう。蛍斗さん。
付き合っているときも
結婚している時も
好きだとか
愛しているとか
言われた事なかった。
蛍斗さんにそんな気持ちがないのに
私だけが言っても
蛍斗さんには重いだけだと思って
言えなかった。
とても、照れるけど
私も好きよ。
一度は、忘れようと思っていたけど。」 
と、言って
柚子も螢斗の背中に腕を回した。

しばらく、
二人はそのまま動かず
お互いの体温を感じていた。

すると、螢斗はそっと
柚子の身体を離して
柚子を見てから
そっと柚子の顎を持ち上げて
柚子の唇にキスをした。
とても優しいキス

今までこんなキスを
されたことはない。

何度目かのキスの時
螢斗の舌が、柚子の中に入ってきて
柚子の舌を捕らえて吸い上げる。
「ん‥‥ふぅん‥‥」
「‥‥‥ゆず‥‥っ‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥愛して‥‥るっ‥‥‥」
「‥んんっ‥‥‥」
何度も螢斗は、柚子にキスをした。

柚子は、息があがり
頭が真っ白になっていく

そのまま、柚子のベットに
柚子は下ろされた。

そして、螢斗は柚子のおでこ
目蓋、鼻、頬、顎にキスをして
再び唇に戻りながら
柚子の胸を服の上から揉みあげる。

すると·······

螢斗の分身は
 いきり立ち
  早く·····早く······
   と、騒ぎたてていた。
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