イケメン御曹司は一途な溺愛王子でした~愛の重さはヘビー級?!~
そこに、定食を持って志帆さんも戻り、会話はすっかり副社長とのデートの話に切り替わった。

「それで、莉々花ちゃんは今回どこに連れてってもらったの?」

ワクワクと聞いてくる志帆さんは本当に楽しそう。

「水族館に、浅草をぶらぶらした後にドレスとヘアメイクしてもらって、三ツ星のフレンチに連れていってもらいました。豪華すぎて、なんだか夢みたいでしたよ」

そう言うと

「莉々花は楽しめたの?」
「うん。楽しくってあっという間だった。初めは緊張してたんだよ?でも完璧なエスコートされてるうちにね、夢みたいなことはこれっきりかもしれないって楽しんじゃったの」

照れながらも伝えると

「絶対、今回だけで終わらないわよ!」
「ずいぶん前から莉々花が気になってたみたいだから、私もこれで終わるわけ無いと思うわよ」

そう言われた。
でも、次は買い物にでもって相手への社交辞令みたいなものでしょう?
なんて、考えてうんうんと頷きながらご飯を食べてると

「これ、私達の話聞いてませんね?」
「自己完結しちゃってるわね」

と話す二人に

「聞いてるよ?ただ、次はお買い物デートしましょうって言われたけど。社交辞令みたいなものですよね?」

そう聞くと

「いや、それは確実に次のデートのお誘いだからね!」
「これだから、心配になるんだわ。何かあればすぐ言ってね?私があの御曹司止めるから!」
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