イケメン御曹司は一途な溺愛王子でした~愛の重さはヘビー級?!~
起きて動くと、ゆっくり休ませてもらったおかげか体が昨日より軽く動かせて痛みも減った。

リビングに戻りダイニングテーブルまでも、昨日と違い自力で移動して席に着くことが出来た。
それを見て

「だいぶ動いても痛まなくなりましたか?」
「はい!起きたら体が軽く感じて、動いても昨日より痛みが無くて体がスムーズに動いてくれてます」

ニコッと答えると

「そうですか。良かったはずなのに少しだけ残念です」

そう言うので

「え?何でですか?」
「莉々花が動けるということは、僕のお世話の機会が減るという事ですから」

そんな事を寂しげに言うなんて。
これこそイケメンの破壊力が存分に発揮されている。
困るわ!

「週末までゆっくりさせてもらえれば大丈夫そうです。それまで少し玲一さんに頼ってしまいますが...」
「元々が僕の発案なんです。気にせず甘えてくれていいんですよ」

そんな会話をしつつトーストにミニサラダ、スクランブルエッグとカリカリのベーコンにコーンスープの朝食を食べる。

玲一さんは料理上手だ。
サラダのドレッシングも自分流にアレンジ加えてるみたいだし。
凄いなと思う。

そうして、朝食を食べたあとは私もお皿を流しに下げた。

「莉々花、無理はしないでくださいね?寂しいけど良くなるのはいい事ですから。僕が仕事に行ってる間もゆっくりと身体を休めるんですよ?」

< 56 / 85 >

この作品をシェア

pagetop