総長様の復讐
「やだぁ!!


離れたくない‼


お兄ちゃんが、私の唯一の家族なの」



お願い行かないでーーー 



置いてきぼりは、もう嫌なの。


私はお兄ちゃんの背中に抱き付く。



絶対に離さない。



離せないーーー



振り向いたお兄ちゃんの顔が、歪んでる。



「泣くな、凛」




違う、お兄ちゃんじゃない。


私ーーー泣いてるの?



子供みたいとか、そんなこと考える余裕しかなくて、ただ私はお兄ちゃんを見つめた。



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