総長様の復讐
「そっか、だけどこいつは関係ない。


復讐するなら、こいつを逃がしてからして」


頼くんーーーー




頼くんは、私を守るように抱き締めた。



腕にこもる力。



微かに震える頼くんの腕。



「えー、無理。


あんた強いから、悪いけどその子狙って行くから」



狙う!!



私をーー?


その言葉により一層、力がこもった。



「頼くん、怖い」



私の本音。


思わず漏れた不安。


気づいたら潤む瞳。



君が、見てる。


私を見てる。



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