ご縁婚〜クールな旦那さまに愛されてます〜
「あさくんもやってよ」

「サッカーは専門外」

「えー」


子供には塩対応の彼に、思わず笑ってしまう。でも、別に子供嫌いだというふうでもない。

常にポーカーフェイスで小さな子をかまったり、かまわれたりする姿を見るのは初めてで、おもしろいし、新しい一面を見られて嬉しい。

いつかこんな生活が実現するのかな、なんて幸せな妄想をしながらしばらく眺めたあと、私は子供と戯れる朝羽さんに近づいてひと声かける。


「ちょっとお手洗いに行ってきます」

「あぁ。場所はわかる?」

「うん、大丈夫」


ここには何度かお邪魔しているから、トイレの場所は覚えている。リビングを抜け、広い廊下を通って奥のスペースへと向かった。

しかし、タイミング悪くトイレは使用中。戻って待とうとすると、ウロウロする私に気づいたお義母様が、「二階にもあるから使って」と教えてくれる。

待てないこともなかったけれど、まだ見せてもらっていない二階がどんな造りになっているか興味もあり、お言葉に甘えることにした。

二階には寝室や書斎、シアタールームなどもあると聞いている。さすがは豪邸だと、さらっと辺りを見回して感激しながら、ひとまずトイレに入った。

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