彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)
「コラテメー!リンリンに馴れ馴れしいんだよ!離れろ!」
そんなつなぐにひるまないのは、元半グレのちーちゃん。
「なにそれ~?俺とぼっしぃーの関係に焼きもちですかぁー?」
「はあ?なんで俺が、テメーみたいな小物に危機感持たなきゃなんねぇんだっ・・・!?」
「だったら、余裕持って眺めてればいいでしょ~?仮にも元・JAGUARのボスだったくせにぃ~?」
つなぐもつなぐで、ちーちゃんにひるまない。
「あんだと、テメー?」
「なんですかぁ?」
「や、やめてよ、二人とも!」
「凛さんを間に挟んでもめるんじゃねぇ!」
「うははは!ダンゴ三兄弟やと、凛は次男のポジションやなぁ~!」
〔★挟まるどころか、つぶれている★〕
「リンリンから離れろ!」
「お前こそ、正面から離れろ!」
「両方離れて下さーい!」
「おい、なんだあれ?」
「すっげー騒いでるけど・・・」
「喧嘩か?」
会場の視線がこちらに集まる。
「あーあ・・・なにしてんだか・・・」
「み、瑞希お兄ちゃん、助け~」
「瑞希先輩!!」
私の声と別の声がかぶった。
「お似合いっすね、着流し!」
「お、大河か?」
「円城寺君!」
声の正体は、同じ龍星軍の友達の円城寺大河君だった。
いつも怒ってるけど、瑞希お兄ちゃんにだけはニコニコしてる。
そんな彼が、人混みを押しのけ・・・・自然に出来た通り道を駆け抜けながらやってきた。
「おい、あれって・・・」
「龍星軍じゃないのか!?」
「うわー・・・勢ぞろいじゃんか?」
それで周囲がさらにヒソヒソ言い始める。
同時に、私達から離れるように遠巻きになる。
(うわー・・・目立ちたくないのに、注目される・・・)
まぁ、このメンバーなら仕方ないかもしれない。
そんな思いで仲間達を見たところで気づく。
「円城寺君、カンナさんは?」
いるべき人がいないことに。
いつもなら、真っ先に声をかけてくれる友達。
キラキラした目で瑞希お兄ちゃんを見ている人に聞けば、彼は即答してくれた。
「うるせぇ、知るか!瑞希先輩、今日はご一緒できて、マジで感激でして~」
「って、話聞いてよ円城寺君!」
「ええやんか~!周りから見れば、凛もあんな感じやでー?うはははは!」
「絶対違います!」
〔★そう思ってるのは本人(凛)だけだ★〕