彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)
「そのお気持ちを確認できれば、こちらとしては十分です。今日は、大原会長の顔を立てると思って、俺達を使って下さい。」
「大原さんは良い方です。うちの家族が不眠になってるって聞いたら、ゆっくり寝れるようにとホテルを用意してくれました。」
「じゃあ、今夜もそちらで過ごしてください。あとはこちらにお任せください。」
「・・・大原さんが勧めて下さったので、あなた方にお願いするつもりでしたが・・・」
クマでふちどられた目が私を見る。
「この坊や、いくつなんですか?うちの子と変わらないじゃない・・・心配だわ。」
「え!?あ、僕なら大丈夫ですよ!僕、見た目は頼りないけど、丈夫ですから!」
「やっぱり、私も残ろうかしら・・・心配だわ。」
「大丈夫です、休んで下さい。お疲れでしょう?」
「ああ、愚痴ったから、かなりスッキリできたわ。関係者がいた方がまだ・・・」
「いえいえ、これ以上、奥様に負担をかけるなと会長から言われてるんです。俺達が怒られますから。」
「でも・・・」
「そうですよ!いざとなれば、警察に通報しますから!僕らのことは心配しないで下さい!」
「はあー・・・何度も言うけど、その警察はあてにしてないわよ?だからあなた達も、無理しなくていいからね?特に坊やは、危なくなったら逃げるのよ?」
そう告げると、騒音被害を受けている高田さんは家族が避難しているホテルへと向かった。
最初よりもすっきりした顔をしていたのが、唯一の救いと言えるけど・・・
「烈司さん、僕ら期待されてないみたいですね・・・」
「公務員じゃないからね~」
「というか、僕が期待されてないだけでしょうね・・・」
「思い込みはよくないぞ、凛たん?未成年だったから、びっくりしただけだって。」
「そういう優しさはいいですよ。最近、自分は頼りなく見えるんだって自覚できるようになりましたから・・・。」
(チョコちゃんしてると、すごく実感できるよ。)
会長さん達がかまってくれるのも、頼りないからかな・・・?
〔★どちらかといえば、守ってあげたいタイプだ★〕