彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)
「凛たんも不満があるなら、烈司さんにしゃべっちゃうか?」
「瑞希お兄ちゃんに聞いてもらうからいいです。でも、烈司さんって聞き上手ですよね?高田さん、いっぱい愚痴れて楽になってた気がします。」
「さらっと瑞希でのろけるねー?まあ高田さんの場合・・・・ああいう時は、しゃべらせた方が良いんだよ。」
「やっぱり、わざとしゃべらせたんですね?」
「お?気づいたの?」
「今日の烈司さん、香水のにおいが強いですよね?この香り、占いのお仕事をする時につけてますよね?話を聞く時も、占い師の時みたいな接客モードだったので・・・」
「そうか、そうか。そこまで気づくとは偉いなぁ~よしよし。」
ニコニコ笑いながら言うと、私の頭を撫でる男前。
この手が瑞希お兄ちゃんだったらと・・・思わずにはいれないお年頃。
「じゃあ、烈司さんとお仕事しよっか?」
「まずは、なにをするんですか?」
「んー、とりあえず、凛たん。」
「はい。」
私を見ながら烈司さんは言った。
「あのお家に1人で行って、騒音だすのを、やめるようにお願いしてきてくれる?」
「え!?それは構いませんが・・・?」
(それって、お隣りさんがやって無駄だったって言ってなかった?)
なのに、今さらやるの?
「あの、烈司さん・・・」
「わかってるよ。危なくなったら逃げていいから。ね?」
(いや、わかってないです。)
聞きたいのはそこじゃないけど・・・
「じゃあ・・・いってきます・・・」
引っ掛かったけど、言われるがままに謎の呪文が聞こえる家へ行った。
玄関はきれいだけど、近づくとお線香のような香水のような変なにおいがした。
長く嗅いでいると頭が痛くなりそう。
(これは、においの被害も出てるんじゃないのかな?)
インターホンを鳴らせば、乱暴に扉が開く。
「なに!?」
「あ・・・こんばんは。」
出てきたのは、髪のぼさぼさな女が出てきた。
さっきの主婦の人と同世代ぐらい。
でも、主婦の人の方がキレイ。
緊張する私を、上から下まで見るとおばさんは言った。