彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)



「凛たんも不満があるなら、烈司さんにしゃべっちゃうか?」

「瑞希お兄ちゃんに聞いてもらうからいいです。でも、烈司さんって聞き上手ですよね?高田さん、いっぱい愚痴れて楽になってた気がします。」

「さらっと瑞希でのろけるねー?まあ高田さんの場合・・・・ああいう時は、しゃべらせた方が良いんだよ。」

「やっぱり、わざとしゃべらせたんですね?」

「お?気づいたの?」

「今日の烈司さん、香水のにおいが強いですよね?この香り、占いのお仕事をする時につけてますよね?話を聞く時も、占い師の時みたいな接客モードだったので・・・」

「そうか、そうか。そこまで気づくとは偉いなぁ~よしよし。」



ニコニコ笑いながら言うと、私の頭を撫でる男前。

この手が瑞希お兄ちゃんだったらと・・・思わずにはいれないお年頃。



「じゃあ、烈司さんとお仕事しよっか?」

「まずは、なにをするんですか?」

「んー、とりあえず、凛たん。」

「はい。」



私を見ながら烈司さんは言った。



「あのお家に1人で行って、騒音だすのを、やめるようにお願いしてきてくれる?」

「え!?それは構いませんが・・・?」


(それって、お隣りさんがやって無駄だったって言ってなかった?)


なのに、今さらやるの?



「あの、烈司さん・・・」

「わかってるよ。危なくなったら逃げていいから。ね?」



(いや、わかってないです。)



聞きたいのはそこじゃないけど・・・



「じゃあ・・・いってきます・・・」



引っ掛かったけど、言われるがままに謎の呪文が聞こえる家へ行った。

玄関はきれいだけど、近づくとお線香のような香水のような変なにおいがした。

長く嗅いでいると頭が痛くなりそう。



(これは、においの被害も出てるんじゃないのかな?)



インターホンを鳴らせば、乱暴に扉が開く。



「なに!?」

「あ・・・こんばんは。」



出てきたのは、髪のぼさぼさな女が出てきた。

さっきの主婦の人と同世代ぐらい。

でも、主婦の人の方がキレイ。

緊張する私を、上から下まで見るとおばさんは言った。



< 207 / 534 >

この作品をシェア

pagetop