彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)
「ははは!あれじゃあ、円城寺が引き離しても意味がないな。」
「ホントよねぇ~みーちゃん、凛ちゃんに甘いもん。」
「お前もだろう、モニカ?着付けにどれだけ、時間をかけた?」
「全員甘いじゃねぇか!?わははははは!」
背後から響く会話に、ますます恥ずかしくなる。
だけど・・・親切にしてもらえて、嬉しかったりもする。
「烈司!持つのを手伝ってくれよ~」
「テメーで買ったんだろう、瑞希?テメーで持て。」
「み、瑞希先輩!俺がお持ちします!」
「悪いな、大河?」
「いいっすよ~」
瑞希お兄ちゃんが、私のために買ってくれたものを持つ円城寺君の声は明るい。
「あーあ。ぼっしーへの貢物を、嬉しそうに持ってるねー?」
「憧れの先輩のお役に立てれば、それで満足なんだろうぜ?」
「ウェイウェイウェイ!報われない愛的な~!」
「うはははは!凛とそっくりじゃのぉ~!下心で動くところが!」
「僕のは下心じゃないです!!」
私のは純粋な愛情なんだから!
〔★下心だ★〕
「お、ポッポ焼き売ってる。凛たんに買うか~」
「れーちゃん、食べ物はみーちゃんが買ってるじゃない?」
「1個ぐらいいいだろう?」
「じゃあ、あたしも買おう!コットンキャンディーで、お花が一番大きくて一番カラフルなのにするぅ~♪」
「では、食べ物は1人1個ということで買ってやろう。店主、カルメ焼きを1つ。」
「わはははは!男だったら、チョコバナナだろう!?」
「え!?あの、みなさん!?」
後ろからの声にギョッとする。
私に聞くことなく、四方の屋台へと散らばる先輩達。
(これ以上、買わせるのは悪い!)
止めようと思ったんだけど・・・・
「凛、他にほしいものあるかー??」
「い、いいですよ!瑞希お兄ちゃん!もう十分、すぎるほど、食べ物を買って頂きました!」
「そうだけぜ、瑞希。食い物ばっかじゃダメだろう?」
「烈司さん!?」
黒砂糖が香るパンのようなお菓子を持ち帰った烈司さんが言った。
「食い物はこれぐらいにして、おもちゃだろう?」
「あ、そっか!」
「ええ!?そっかじゃないですよ!?」
烈司さんの言葉に納得する瑞希お兄ちゃん。