彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)
「ほら、カンナ!着替えたんだから、観念して顔出せ!」
「ちょ、やめろ!秀!あたしは別に~!」
「気にしてないなら、凛道蓮に姿を見せてやれ!」
「あ!?」
強引に言うと、自分の背後にいる人物を押し出す秀君。
それで姿を現したのは・・・・
「カンナさん?」
「お、おう・・・!」
最初の友達である高千穂カンナさん。
いつもとは違う彼女がいた。
髪を1つに結い上げ、可愛いかんざしを挿していた。
赤い生地と黒の帯が目を引く、浴衣姿のカンナさんだった。
「カンナさん、可愛い!!」
感じたままに言えば、彼女の頬も赤くなる。
「なっ!?ば、ばっきゃろー!大声で言うなよ!」
「あ、ごめんなさい。・・・・カンナさん、可愛いです。」
「って、小声で言い直すな!?言うなよ!」
「だって、すごく可愛いから。」
「ば、ばか!大きなお世話なんだよ・・・!!」
彼女の態度に、照れているのだとわかる。
小さく笑えば、私をにらみながら近寄ってくる。
「何がおかしいんだよ、テメー!?」
「いえ、本当に可愛いと思いまして。お母さんに着付けてもらったんですか?」
「なわけあるか!大河のおふくろさんが無理矢理~!」
「へぇー麗子さん、いい仕事しますね~とても似合っていますよ。」
「む、無理すんなよ!ガラじゃねぇのは、わかってんだからよ!」
「そんなことないですよ。可愛いですよね、モニカちゃん?」
「凛ちゃん、大正解♪高千穂ちゃん、本当にキュートよ♪」
「え!?そ、そうすか、モニカ先輩・・・・?」
「当たり前じゃない!こんなカワイイ後輩がいて、あたしも鼻が高いわ~」
「そ、そんな、おおげさっすよぉ~モニカ先輩!」
オシャレ番長のモニカちゃんにそう言われ、口をへの字にしつつも、眼光からはその鋭さがなくなる。
機嫌の良くなるカンナさん。
(カンナさん、照れてるのね・・・・可愛いな~)
こういうところが女の子らしいと思う。
〔★凛も女の子だ★〕