彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)
瑞希お兄ちゃんの言葉の意味を理解できずにいれば、カンナさんから怒鳴り声が上がる。
「なにごちゃごちゃ言ってんすか、真田先輩!?」
「な、なんでもねぇーよ!なぁ、凛?」
「そ、そうですよ~」
「たくっ!誰にでもいい顔しやがって!」
「高千穂ちゃん、そんな顔しないで!美人が台無しじゃない~ねえ、凛ちゃん??」
「は、はい!カンナさんは和服美人です!」
「誤魔化してんじゃねぇーぞ、ボケ!たくっ・・・もういいよ!阿保くせー!」
「あの、怒ってます?」
「呆れてるんだよ。つーか、いつまで立ってるんだよ、凛!座れ!」
「え、あの・・・」
(好きで立ってたわけじゃないんだけどな・・・)
そう言うとまたもめそうなので、黙ってうなずく。
「ほら、こっち来いって!手間かけさせんなよ!ホント、お前は手がかかるんだからよぉー!」
「ご、ごめんね、カンナさん。」
「おい、カンナ!こういう時は先輩方優先だろう!?」
「わかってるよ、悠斗!」
「そんなに凛君に構いたいのかぁー?」
「黙れ、秀!」
「みっともない真似すんな、オメーら!さあ、瑞希先輩!座ってください!」
「ああ、じゃあ邪魔するぜ?」
円城寺君の勧めで、瑞希お兄ちゃん達初代メンバーがシートに上がる。
先輩優先で、瑞希お兄ちゃん達が先に座っていく。
初代達が腰を下ろしたところで、元総長が言った。
「凛、お前らも早く座れよ。」
「は、はい!ただいま!」
好きな人に手招きをされ、胸が高鳴る。
瑞希お兄ちゃんの隣を狙ったんだけど・・・・
「リンリン一緒に座ろう!」
「え?」
「俺もお側に!」
「ええ!?」
両側から引っ張られ、瑞希お兄ちゃんの隣に行けない。
「ちょ、僕は瑞希お兄ちゃんの隣に~!」
「瑞希先輩、隣失礼します!」
「円城寺君!」
瑞希お兄ちゃんと烈司さんが並んで座っている反対側に・・・・総長代行が腰を下ろす。
〔★場所を取られた★〕