彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)
「おのれ!ならば、その次に凛さんに近い席、朝霧先輩の後ろへー!」
「――来ていいのは、ばんちゃんね♪」
「えー!?」
ちーちゃんの腕を取りながら笑顔で言うモニカちゃん。
「ウェイウェイウェイ!ご指名いただき、あざーす!!」
「なぜっすか、朝霧先輩!?」
「ビジュアルで♪」
「それなら、俺だっていいはずです!」
「そうだけど、ダメなのよ、せきちゃん~あなたの方が、ばんちゃんよりも一般人に見えるもん。ねぇ、イオリン?」
「え?」
「そういうことだ関山。」
ガシッと、つなぐの方をつかみながら、有無を言わせぬ口調獅子島さんは言った。
「ビジュアル面を考慮して、俺の隣に座れ。一般人に化けろ。」
「わー・・・マジでござるか、獅子島先輩―?後が怖いので、そのように演じますけどぉ~」
「くっ!人は見た目が100%じゃねぇーぞ!?」
「ウェイウェイウェイ!そうだよ、かにっち!俺の隣にカモン!」
「俺、大河の隣にするわ。」
「わはははは!俺様は長谷部の守護神してやろう・・・!」
「ぎゃー!?祟り神のような先輩がキター!!」
(やっと決まった・・・!)
全員がシートに座ったところでホッとする。
胸をなでおろしながら、チラッと目だけで瑞希お兄ちゃんを見る。
(もう少し・・・くっつきたいな・・・)
「どうした、凛?せまいか?」
「あ、い、い、いえ!」
大丈夫と答えて後悔する。
YESと言えば、瑞希お兄ちゃんの方によれたかもしれないのに!
遠慮深い自分の性格を恨む。
(でも待って!)
モニカちゃんが私にくっついてくる可能性がある。
けっこう、勢いよく抱き付いてきたりするから・・・
(その衝撃に耐えられなかったふりをして・・・瑞希お兄ちゃんの方に倒れ込むのも可能なのでは?)
〔★凛は計算している★〕