彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)



いやいや。

そんなに都合よく、瑞希お兄ちゃんにくっつくことは~



「リンリン~冷たいジュースどーぞ♪」

「冷たい!?」



背後から、キンキンに冷えた缶ジュースを頬にあてられる。

その感触に驚いて、思わず飛びついてしまった。



ガシッ!!

「うお!?」

「あ・・・!」



瑞希お兄ちゃんに。



「だ、大丈夫か、凛!?」



無意識(!?)のうちに、好きな人へと抱き付いていた。

それも、彼の胸へと倒れ込むという大胆な行動だ。



「コラ凛道!なにしてる!?」

「なんでみーちゃんの方なのぉー!?」



私の動きに、総長代行とオネェさんから苦情がくる。



「モニカちゃんに抱き付いてよ、凛ちゃん!」

「あ、あの・・・」

「やめろ、モニカ。凛たんを責めるな。今のは仕方ないぞ?」

「そうだな。モニカの方から押し付けられたのなら、瑞希の方に逃げるだろう?」

「わはははは!」

「凛、気にしなくていいからな?」

「は、はい・・・!」



他の先輩達のフォローと、ご本人からの許可にホッとする。



(や、やったわ!瑞希お兄ちゃんとの恋愛事故発生!!)



〔★凛の望みがかなった★〕



抱き付いた私を押しのけることもなく、頭をナデナデしながらそのままにしてくれる。



「リンリンめんご!脅かせすぎちゃった~!ちーちゃんのこと、嫌いになった系!?」

「だ、大丈夫ですよ。僕、ちーちゃん、好きですから!」

「よかったぁ~ガチでメンゴ~!」

「いえいえ。気にしてませんから。」



むしろ、ちーちゃんありがとう!

全力で感謝してます!



(おかげで、浴衣姿の瑞希お兄ちゃんと密着できてるから♪)



〔★長政の不意打ち、凛は感謝している★〕



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