彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)



お言葉に甘えて、着がえを持って、先にバスルームに入る。

鍵付きだったのでしっかりカギをかける。

浴室は広かったのだけど・・・



「脱衣所がない・・・」



仕方がないので、お風呂場のタイルの上で着替えることにした。



「あ、ジャグジーがある!」



家にないシステムを見つけ、テンションが上がる。

スイッチを押し、お湯を張るまでの間に服を脱いだ。

服が濡れないように棚に置きながら考える。

最近、お風呂がらみの出来事が多い。

それもあって、下着を男性用のボクサーパンツに変えた。



「・・・体は洗わなくていいかな?」



雨でぬれた頭を触りながら考える。



(同じように体が濡れてるお兄ちゃんを、いつまでも待たせるわけにはいかない。早くお風呂から出て、交代しなきゃダメよね?)



そう決めて、温かい湯船の中につかる。

バスタブみたいに、浴槽の中で頭を洗う。

シャワーで流して、お湯を抜く。

泡が残らないように流してから、新しいお湯と入れ替えた。

その間に髪を乾かして服を着替えた。

湯気で曇る浴室から出る。



「ミクお姉さん、お先でした。」

「は、はあーい!」

「遅くなってすみません!」

「い、いいのよ・・・」



私から隠すように、あたふたしながら携帯をしまった瑞希お兄ちゃん。



「あら、蓮君・・・」



作り笑いする笑顔が、自然な笑みへと変わる。




「似合うわね~ペンギン!」

「そ、そうですか?」



頭をなでながら褒めてくれる好きな人。

可愛い服も、カッコいい服もあったけど、体のラインを隠せるのは着ぐるみが一番。

予想通り、胸部分をうまく隠してくれている。



「可愛いわぁ~抱き心地もいいわねぇー」

「えへへへ♪」



(言い方はモニカちゃんだけど、私を抱きしめてくれるあなたが、だ・い・好・き♪)



〔★着ぐるみは幸せを運んでくれた★〕




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