綺麗なブルーを描けません
見た目は、普通にかっこいいかな~ってレベルなんだけど、その代わりに『カッコいい』オーラみたいなものをたくさん纏いまくっていて、おまけに穏やかで。

多分、気に入った相手にはとっても熱いヒトなんだよな。

残念ながらあたしは直接その姿は知らないんだけど、何となく、垣間見せるそういう姿はとっても魅力的で。

だから、柊くんは自分がその気ないだけで、本当はモテようと思えばいくらでもモテるタイプ。

でもな、

…もうちょっと、サエない友達が良かったな。

独り身になって、自由になって、やった、遊んでもらえる!!

って思ったのは一瞬で、現実は、柊くんは各方面からモテまくってて、あたしは遊んでもらえない。

そうなんだよな。

同性にもモテるから、暇になった柊くんは、会社の仲間や、どこでいつの間に知り合ったのか謎な友達達と、毎日飲みに行ったりしてて。

あたしはというと、…ついつい、自分の皮のブレスレットを見つめる毎日。

大きなため息をついて、帰るために会社のロッカー室へ行く。

あたしも飲みに行きたいよ~

心の中で叫んでると、

携帯にメッセージが入った。

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