綺麗なブルーを描けません
柚葉さんは、電話し始める。

「いた」

あたしを見て言う。

「どこにいる?...そうか。オレと一緒だったって言って。うん、大丈夫。...今、エマといるんだ。たまたま会って。...巻き込むなよ...大丈夫かな」

大丈夫かな、は、電話を切って呟いた

「今、帰ってるとこらしい。...ちゃんと、最寄り駅で降りるかな...」

「どこか行っちゃいそうですか」

「どうだった?昨日」

「…どこか、行っちゃいそうですね…」

「そうか。…エマのことは巻き込まないつもりらしいけど…

まあ、エマの名前を出せば、余計に、揉めるもんな。

…オレでも、エマと柊の仲は理解不能だもんな。

二人とも知ってて、二人ともに友達だって言われるから、そうなのかって思うしかないだけで。

あと、エマはオレの方がいいらしいし…戻ろうか。

で、朝ごはん食べて、帰る」

「帰るんですか…」

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