綺麗なブルーを描けません
それから、柊くんは喋り出す。
「兄はね、オレに嫌な思いをさせるためなら、何だってやるんだよ。自分は何でも持ってるくせに、オレが持ってるものは取り上げて自分のものにして、壊さないと気に入らない」
勝手に、子供のころの情景が脳裏に浮かんでしまう。
大事にしてるものを、取り上げて壊す…
そう言われてみれば、柊くんは、物にも人にも、あまり執着がないような気がする。
それって、執着すれば、壊されたとき辛いから。
結婚する前に、彼女がいた話なんて聞いたことがない。
部屋にも、車の中にも、物があまりない。
それって、そういうトラウマのせいなのかもしれない。
「兄はね、オレに嫌な思いをさせるためなら、何だってやるんだよ。自分は何でも持ってるくせに、オレが持ってるものは取り上げて自分のものにして、壊さないと気に入らない」
勝手に、子供のころの情景が脳裏に浮かんでしまう。
大事にしてるものを、取り上げて壊す…
そう言われてみれば、柊くんは、物にも人にも、あまり執着がないような気がする。
それって、執着すれば、壊されたとき辛いから。
結婚する前に、彼女がいた話なんて聞いたことがない。
部屋にも、車の中にも、物があまりない。
それって、そういうトラウマのせいなのかもしれない。