綺麗なブルーを描けません
「…柊くんも、忙しいのかな。…やっぱり、いろいろと」

「そうなのかもな。…でも、全部後回しにして、今日一日、やらないといけないことから逃げ回るっていうのも、心惹かれるな」

いいのかな、そんなことしてて。

まあ、誘ってるのはあたしだけど。

っていうか、まだ、誘ってもいないし。

「いろいろやらなきゃいけないことに立ち向かう前にさ、英気を養っておかない?美味しいもの食べて、散歩して、買い物する」

…とにかく、一緒にいないと、心配なのだ。

これからどうするのかを、じっくり聞きだして、それからそっと、見守りたい。

「わかった。じゃあ行きますか」

そのまま、柊くんは部屋から出てくる。

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