綺麗なブルーを描けません

目が覚めた。

隣の部屋から、シャワーの音がして。

…柊くん、目、覚めたんだな。

あたしも起きて身支度すると、シャワーの音が消えて10分くらい待って、押しかけてみた。

「おはよ、江間さん」

ドアが開いて、柊くんが顔を出す。

「…二日酔いとか、大丈夫?」

「うん、それは。…でも、柚葉さんに連れて帰ってもらったの、覚えてる。…申し訳ない…」

「大丈夫だよ。ねえ、今日って、空いてる?」

柊くんは、考える。

「…柚葉さんと会わないの?」

「用事だって」

「そうなんだ」

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