センパイの嘘つき
授業が始まっても、先輩の笑顔が頭から離れなかった。
集中しなきゃって思うってるのに、何度も何度もさっきのことが頭の中で無限ループ。
「柚月ー、古典のノート写さして♡」
「あ、うん」
「…方丈記の作者って柳先輩なの?」
「へっ!?」
ダメだ!考えたら負け。考えちゃダメ。
「それでさー、金井がさー」
「え?柳先輩がなに?」
「……」
ああ、もう、どうなってるの?
自分のことなのに、全然分かんないよ…