センパイの嘘つき


ふわり、と優しい体温が一瞬、頭におりた。


大きな手の感触。


気付いた時にはもうなにもなくて、でも確かに今…


私はそっと後ろを振り返る。


先輩も私の方をみていて、目が合って、いつものように優しく笑った。


でも、なんだろう。


自分の頭にそっと触れる。


「ちょっとー!なに今の!めっちゃいい感じじゃん!」


「そんなんじゃ、ないよ」


そんなんじゃない。


でも、なんだかすごく、胸がギュッてなった。

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