センパイの嘘つき


私は音に振り返る。


「せんぱ…」









そこに立っていたのは、先輩じゃなかった。


私の、知らない人。


上履きの色からして、同じ学年だってことは分かった。


彼は後ろ手にドアを閉める。


体が強張る。やっぱり、先輩以外の男の人はまだ緊張する。


それに、なんだか…


「えっと…手当て、ですか?」

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