センパイの嘘つき


「女の子って何で喜ぶのか僕よくわからなくて…花は、嫌いなんだよね?」


背筋が凍る。


下駄箱に入れられた、あの花。


誰からか分からないメール。


「あ、れ…あなたが?」


後退していた体が、保健室のベッドの柵にぶつかる。


「そうだよ。君のこと、ずっと見てたんだ」


怖い。気持ち悪い。


なのに、足が震えて動かない。


喉がヒクついて、大きな声も出せない。


呼吸が、荒くなる。


息が、うまくできない。

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