クールな御曹司の契約妻になりました
そういえば千裕さん、あの郵便物が届く前までは、夜はホームシアターで映画を見ながらゆったりとお酒を飲んでいることも多かったのに、ここ最近はそんな姿を見ることは少なくなった。

時々、どこかへ深刻そうな表情を浮かべて電話をかけたり、難しい顔してパソコン画面を眺めている。


一緒に寝室で寝ていても、私が眠りに落ちたことを確認すると、必ずリビングへ降りて行って仕事をしている気配すらあるんだもの。

ゆっくり出来る時期だなんて嘘に決まってる。


郵便物が届いてから、心配して一緒に居てくれていること位いくら私が鈍感だって言っても千裕さんの考えていることはなんとなく分かってた。


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