クールな御曹司の契約妻になりました
「……だって、萌さんは千裕さんのこと……」
千裕さんの少しばかり怪訝そうな表情に、小さくなって口ごもってしまう。
「萌が好意を寄せてくれていることは知ってる。関係があったのは事実だ」
あぁ、やっぱり。
週刊誌を賑わせた2人だもんね。
胸の中がざわざわとし始める。
胸のざわつきのせいで、きっと今度は私が顔をしかめていたのだろう。
千裕さんは肩を竦めてみせた。
「萌との関係は、あくまで香穂との結婚前のことだ。しっかりと別れているし、香穂に手を出さないようにあのパーティーの時に言い聞かせてある」
パーティーって、結婚後のお披露目パーティーの日のことか。