クールな御曹司の契約妻になりました
「香穂ちゃん、結婚おめでとう」
満面の笑みで奈々未さんが祝福してくれて、会場の隅の方で2人でグラスで乾杯する。
「二階堂社長のお相手が、香穂ちゃんって知った時には本当に驚いちゃった」
奈々未さんの言葉にあわせる様に笑顔を作って見せる。
だけど、奈々未さんはどうしてこんなところに居るのだろう。
「あっ!!私ね、二階堂グループの秘書室で働いてるの。秘書室って言っても、まだまだ雑用ばっかりで専属秘書なんて程遠いんだけどね」
奈々未さんは私の考えていたことがわかったとでもいうような表情で口を開く。
チロリと小さく舌を出して、両肩を竦めた仕草は同姓の私から見ても可愛らしいと思えてしまう。