クールな御曹司の契約妻になりました
「ところで、どこで二階堂社長とは知り合ったの?」

好奇心たっぷりの視線を私に向けながら、奈々未さんが尋ねてくる。

「ゼミの教授と千裕さんのお父様が親友で、二階堂グループの就職試験を受けた時に声をかけて頂いたんです。就職試験は、不採用でした」

愛想笑いをして思わず奈々未さんから視線を反らす。


心臓はバクバクとうるさい位に音を立てているし、手に汗もかいてしまった。

だけど声も上擦ることもなく、視線だって真っすぐ奈々未さんを見つめていたから、きっとバレてはいないはず……。



「そっかぁ。でも、残念だなぁ。採用になっていたら、香穂ちゃんと一緒に働けたのにな。」

「そうですよね。私も奈々未さんと一緒に働きたかったな」


2人で同じタイミングで小さなため息を吐いてしまったから、私たちは2人で吹き出してしまう。

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