クールな御曹司の契約妻になりました
「香穂、今日仕事遅くなりそうだから先に帰って部屋で待っていて」
ユウタさんから部屋の合鍵を渡され、大きく頷く。
時々、こうして合鍵を渡されて部屋で待つことが彼女の特権で、そのことに優越感すら覚えていた。
いつものこと。
その日だって、いつもと変わらずに合鍵を渡された。
「遅いなぁ」
店がクローズして3時間。
日付が変わってから、もうずいぶん経った頃私がポツリと呟くのと同時に玄関のドアが開く。
部屋の主を待っていた犬のように、ユウタさんを無邪気に迎え入れた瞬間だった。
私は固まった。
彼の右肩に裸の女性が乗っていたからだ。