クールな御曹司の契約妻になりました
その女性がハッキリと見えないのが悔しいけれど、髪型は肩辺りの長さで小柄な女性だということだけは分かる。

手先が一気に冷たくなって、膝が震えた。

息の仕方も忘れそうになって息苦しささえ覚える。


「ごめんな、仕事なかなか終わらなくて」

いつもと変わらない笑顔でそう言ったユウタさんは、いつもと全く変わりがない。

「う、うん。何かあったの??」

「いや、特に何もないけど。先にシャワー浴びてくる」


私の問いかけにだって笑顔で答えて、嘘をついている様子はない。

それに仕草だって、口調だって何も変わらない。


気のせいかな……。


バスルームへと入っていったユウタさんを視線で追いながら首を傾げた。

< 76 / 244 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop