君とチョコと花束と
「私、先に行ってるね。」
「え、吉岡?一緒に教室まで「私チョコ渡しに行くから。」
失恋が確定して今にも涙が溢れそうで、早くここから立ち去りたかった。
渡辺くんに嘘ついちゃったよ…。
でも仕方ないよね。
泣き顔は見せたくないんだもん。
とりあえず図書室にでも行こうかな?
いまは1人になりたい。
誰かに会うともっと泣いちゃいそうだから。
私が図書室に入ろうとすると、
「七海のことずっと好きだったんだ!俺と付き合ってください!」
男の子が花束を差し出して、告白をしてる最中だった。
「私も晶のことずっと好きだったよ。よろしくお願いします。」
めでたく告白は成功したみたい。
お幸せに。
私はどこか別の場所探そうかな?
いまの彼達にこんな暗いオーラ持ち込まない方がいいよね。
そう思いくるりと振り返ると、