暴走族の姫 Ⅰ
優喜side





優喜「じゃぁ、その施設の野郎がその会員制アダルトサイトのオーナーなんだな。」









沙羅が見つけたその動画から色んな事がわかった。










まず、悠は施設の野郎に連れ去られたということ。









悠の動画の配信は止まっていたのにまた、投稿が始まった。=囚われて最悪な事をされている。









施設の野郎が、藤堂 唯という男だということ。










藤堂 唯は黒幕であるということ。










沙羅「私の父親に悠を助けるためのつてがあるかもしれません。


当たってみます。


麗は蘭を見ていてください。」










沙羅の父親は大病院の医院長で、色んなところに顔が利く。










勿論、黒の世界にも。










医者と言うのは以外でもなんでもないが、裏の世界にも幅を効かせている。










将来、沙羅もそんなことになるのか。












どうなのか。












俺の父親も、なにやらでっけぇ会社の社長で、元暴走族の総長だった。











親父に聞けばなにか分かるかもしれない。











優喜「俺もちょっと親父んとこ行ってってくるわ
。蘭のことよろしくな。」











麗が「了解~!」と言ったのを聞いて幹部室を出た。











ブロロロロロロロ









~桐生家~










優喜「ただいま。」








そう一言言うと、こちらを向いて数十人が一斉に、おかえりなさい。坊っちゃん。と言う。









これが嫌で家には帰りたくない。










贅沢だが、本当に嫌なのだ。










そして、










「ゆきちゃーーーーん!!お帰りなさい!!」








そう言って抱きついてきたのは、母親の咲(さく)だ。








着物姿で旅館の女将と言う感じだ。








家が無駄に大きい平屋の和風の家なのでそれに合わせていると言っていた。









「お久しぶりね!ずっと倉庫にいたの?ちゃんと食べていたの?…」









暫く玄関で質問攻めの刑に処された。








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