暴走族の姫 Ⅰ
中に入るとそこには書類とにらめっこしている懐かしい父親の顔があった。











「お前が帰ってくるとぁ珍しいこともあるもんだなぁ。優喜。」












明日大雪が降るかも知れねぇなとかなんとか、一人デつらつらと言っている。











全く父親らしくない。











50歳は越えているのに、30歳でもまだ通用しそうな見た目だ。












「親父。今日は冗談抜きで聞きたいことがある。俺の大事な人の事で。」











親父は持っていた書類を置き眼鏡を外して、聞こうか。と言う。











「実は…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


っつう事なんだけど。親父はこいつに関してなんか知ってないか。」











今までの出来事のすべて話した。











が帰ってきたのは、冷たい一言だった。













「お前。その女からは手を引け。お前がどうにか出来る問題じゃねぇな。」







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