暴走族の姫 Ⅰ
優喜side








「もう少しで予定の時間だ…。準備をしておくよう伝えに回れ…。」











そう伝令役に伝える。












俺にとって仲間は家族も同然。












それは、愛哀乱舞の一人一人がそう思っている。











だから、死ねない。













悲しむ家族の姿何てみたくないから。













「伝令完了しました。作戦予定時刻まで3分をきりました。」












俺のトランシーバーから声が聞こえた。













沙羅の声だ。













「俺たちは潜入に成功…。

一分四十五秒後に予定通り施設の電源を全体的に落とす。

再復旧まで3分。

その間に全員が施設内にはいること。」
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