初めてなんやから
サンタボランティア、そして
後はサンタボランティアの成功だけ!

あたしは、歌を歌ったり、絵本を読んだり、3人で練習を重ねてきた。

たっくんは相変わらずあたしに容赦ない。
けれど、そこに優しさを感じるようになった。
たっくんはツンデレキャラなんだと。

クリスマス当日、子どもの家に行く日。

いきなり現れるサンタクロースたちに戸惑ってはいたけど、最後は一緒に歌って握手。
三国志のフィギュアのおもちゃを渡して、任務終了。

そして、サンタボランティアの打ち上げに3人で参加した。

たっくんは赤い顔で照れながら
「ゆき、今日は良い日になったな。子ども達、喜んでくれたな。」
と珍しく褒めてくれた。
「ありがとう。ボランティア終わっても、また一緒に遊んだりしよう!」
あたしがそう言うと、たっくんは返事をしない。
「また会える?」
「。。。ゆきが会ってくれるんやったら。。。」
小さな声でボソッとつぶやくと、たっくんはアホみたいに飲んだ。

いずみが
「2人怪しいー。なんかあたし邪魔みたいー。」
とからかう。そんなことを言われる度にビールを飲み干すたっくん。

なんやろう?


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