颯悟さんっ、キスの時間です。(年下御曹司は毒舌で腹黒で…でもかわいいかも?)
「お母さんはいつまでこっちに?」
「お、お母さん??」


桐生颯悟が私の母を“お母さん”って。

いやいやいやいや、そういう深い意味はない。
ただ便宜上お母さんと言っただけだ。

落ち着け、自分!


「だから、みのりのお母さん」
「えええっと、日曜日まで、って」
「そう。ゆっくりできるんだね」
「そうみたいですね」


にこにこっと笑いながらソファにかける。

ほら、桐生颯悟はなんとも感じていない。
出会ってまだ1か月ちょいだし、結婚なんて考えてもない。年齢だってまだまだ猶予がある。

ズズズズズ。大根湯をすする、飲む。
体が芯からジンジンしてきたけど、それ以上に心臓がバクバクしている。

結婚、けっこん、ケッコン……。

隣に座っていた桐生颯悟は私が空のマグをおいたのを機に頬にキスをした。
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