颯悟さんっ、キスの時間です。(年下御曹司は毒舌で腹黒で…でもかわいいかも?)
「し……してほしいです、はい。あの、1ヶ月分。颯悟さんを補給したいです、満タンに」
「なんかヤらしいね、その表現」
「ででで、ですから」
「いいよ。みのりのなか、オレで満たしてあげる」
「☆§●※▽■〇×?!」
「オレの部屋でいい?」
「いや、あの、グリルは」
「タイマーかけたじゃん。しよ?」
足をバタバタと動かして抵抗するも虚しく、私は桐生颯悟の部屋へ連行され、ベッドに放り投げられた。
*―*―*
そうして出発の日の朝。新潟までは新幹線で行き、そのあとは高速船で佐渡へ渡る予定。桐生颯悟は東京駅まで見送りに来てくれた。
艶のある生地のスリーピース。長身。色白のなめらかな肌。筋の通った鼻。二重まぶた。人混みの中、頭ひとつ抜きん出た彼は注目を集める。すれ違う女の子のほとんどが振りかえる。
うっとりとした表情をした直後、突然目を見開く。だって桐生颯悟の左手は私の右手につながれていたのだから。そんなあからさまに驚かなくたっていいのに。そんなに不釣り合いですか。
「情報シスの徳田さんとは別便?」
「いえ、一緒です。連番の指定席って言ってましたんで」
「ふうん?」
「仕事の打ち合わせもしたいからって」
「あっそ」