颯悟さんっ、キスの時間です。(年下御曹司は毒舌で腹黒で…でもかわいいかも?)
「ただいまもどりました」
「おかえり。どうだった?」
「今、日本語を話せることにとても幸せに感じています」
「なにその直訳みたいな日本語。相当疲れたみたいだね。キミみたいな子には無謀なカリキュラムだった?」
嫌みに笑みを浮かべ、鼻を鳴らした。
そんな言い方……誰のために?と反論したかった。でも頭が疲れてもう抗う気力はなかった。こういうの桐生颯悟のデフォだし。
細身のブラックジーンズでスタスタと来る。私の隣をすり抜け、労いの言葉もなく、キッチンに入った。彼女でもないし、頭ポンポンとか期待しちゃいけないのはわかってるけど。
「ごはん、食べるでしょ。掛けなよ」
「はい」
「ワイン飲む? チーズでも」
「あ、手伝います」
「いいよ、別に……いいって言ってるのに」
桐生颯悟の嫌そうな顔も気にせず私はキッチンに押し入った。うちのマンションのキッチンに比べれば倍以上広いけど、横に細長いI型のスペースではすれ違うのには狭い。
桐生颯悟はシンクの前で屈んでワインを取り出した。ワインのコルクにオープナーを差し込み、器用にするりと抜いた。やっぱり男のひとだ。私が開けるとポンと音を立ててしまう。あれは力業なのだ。
「おかえり。どうだった?」
「今、日本語を話せることにとても幸せに感じています」
「なにその直訳みたいな日本語。相当疲れたみたいだね。キミみたいな子には無謀なカリキュラムだった?」
嫌みに笑みを浮かべ、鼻を鳴らした。
そんな言い方……誰のために?と反論したかった。でも頭が疲れてもう抗う気力はなかった。こういうの桐生颯悟のデフォだし。
細身のブラックジーンズでスタスタと来る。私の隣をすり抜け、労いの言葉もなく、キッチンに入った。彼女でもないし、頭ポンポンとか期待しちゃいけないのはわかってるけど。
「ごはん、食べるでしょ。掛けなよ」
「はい」
「ワイン飲む? チーズでも」
「あ、手伝います」
「いいよ、別に……いいって言ってるのに」
桐生颯悟の嫌そうな顔も気にせず私はキッチンに押し入った。うちのマンションのキッチンに比べれば倍以上広いけど、横に細長いI型のスペースではすれ違うのには狭い。
桐生颯悟はシンクの前で屈んでワインを取り出した。ワインのコルクにオープナーを差し込み、器用にするりと抜いた。やっぱり男のひとだ。私が開けるとポンと音を立ててしまう。あれは力業なのだ。